景気が悪いと転職は不利になるのか
景気と転職の関連性
過去を振り返ってみると、好景気だった時期や不景気だった時期があると言われていますね。
1955年ごろからは高度経済成長期と言われました。
1980年後半から1990年前半にかけてバブル経済なんて言葉も生まれましたが、その後バブル崩壊。
平成の時代は不景気と言われる時代が続きました。
直近では2009年ごろにリーマンショックと言われる不景気の時代が訪れ、そこから世界経済が右肩上がりになったのも記憶に新しいかと思います。
転職が盛かどうかを表す指標の1つに、厚生労働省が毎月発表する「有効求人倍率」というものがあります。
求職者1人に対して何枚の求人があるかを示した指標です。
一般論として、景気がよくなると有効求人倍率は上がり、景気が悪くなると下がります。
景気が良いと転職活動は有利なのか
一概にはいえませんが、有利であることは間違いないです。
世の中に求人が多く出回ります。
事業活動を縮小しようと考える企業でなければ、採用を行いますし、景気が良いときにもっと規模を大きくしようと考える企業も多いので、結果的に事業活動を推進するための手段として採用を拡大します。
企業はできるだけ経験者を採用したいと考えてます。
求人数は多いため、自分の経験を買ってくれる企業も多くなるという考え方です。
また、好景気の際はキャリアチェンジをしやすいとも言われます。
企業は経験者を採用したいですが、同じことを考える企業も増えるためなかなか目標数採用することができない状況に陥ります。
すると、企業はポテンシャルを見極めて未経験者を採用し、育てていく手法をとります。
こういった理由から好景気時は未経験採用の求人が多く出回るので、キャリアチェンジを目指す求職者にとっても有利となると言えます。
景気が悪いと転職は不利になるか
好景気のメリットを享受できないため、不利であることは否めません。
とは言っても、景気が回復するまで転職活動を行わないこともリスクです。
景気が回復するのが何年先か、誰にも見通せませんし、年齢を重ねるに連れて採用のハードルが高くなるのも事実です。
景気が悪いと言っても個々の会社の事情は様々であり、順調な企業は引き続き採用意欲が高いです。
また、不景気の時期に求職者も多くあわられるので、優秀層を獲得できると踏んだ企業が採用活動に活発になるケースも多く見られます。
こう言った企業の情報は転職エージェントが保有しているので聞いてみると良いでしょう。
転職活動する=転職 ではありません。
いい企業がなければ、時期をおいてまた転職活動を行えばいいだけの話なので、不景気だからと言って足踏みをしないように注意してください。